社外常駐型フリーランスと会社員はどちらが自由?

2017/11/05働き方常駐型, 時間

自由な海

常駐型フリーランスの特徴

フリーランスとして業務支援をある会社で1ヶ月実施しました。
稼働時間としては会社員時代と比較すると30%削減しており、おかげで平日も家族と過ごす時間が増えました。当たり前って言えば当たり前なのですが、とっても大事なことに感じます。
今年の夏まで家族から「おかえり」と言われた事がほとんどなく、深夜に物音立てないように気を配りながら深夜に食事を取り、お風呂に入って寝る頃には3時近くなり、起きるのは6時半、出社は9時、退社は0時という人生ハードモードを数年繰り返していました。
コレではカラダも心も疲弊する訳ですね。

ベンダー会社の正社員時代を14年経験しましたが、自社で作業した経験がほとんどありません。あっても新人研修3ヶ月とPJの切れ目の
1週間程度があったぐらいです。それではどこで働いているのかというと、顧客の作業場所に常駐して開発作業を実施します。
メーカー系SEの子会社でしたから、2次受けの立場で常駐するため、3次受け以降の会社の方にリーダシップを発揮しながら、1次受け社員のお伺いをたてつつ、顧客との調整をするという、微妙な立場で仕事をします。発言権も強い訳ではありませんので、働き方とか自由に決められるほどの決裁権もありません。
仕事を早く切り上げて、19時や20時に帰っていると1次受けの事業部長クラスから目を付けられ、「アイツは暇なのか?もっと仕事させろ」みたいなことをジョーク抜きで伝わってきます。本当に「オレが辛いんだから、皆も辛い目に合え」という歪んだ思想が根底にある文化なのです。
1次受けの幹部社員クラスは夜中終電を超えてタクシーで帰り、土日祝日も大抵は出勤するという、家庭崩壊Welcomeな方が多かったと記憶します。
SI会社特有の長時間作業歓迎文化なのかとも感じています。

先月働いていたところは、大手の会社ではありますが、社内システムの技術支援という立場であるため、ベンダー会社とは一風異なる文化であると感じています。エンドユーザからの質問に応対したり、イベントのためにベンダ会社に依頼し、スケジュールをコントロールする等、フィールドSEのようなイメージに近い感じです。
フリーランス=カフェやコワーキングスペースでマッタリ仕事するノマドみたいなものとはまったく異なり、常駐型フリーランスはSI会社時代と同じような働き方になります。朝は固定時間で開始するため、他の正社員の方々と同じく満員電車に乗って仕事場に向かわないといけません。とっても辛く、ストレスフルな時間を1時間ぐらい過ごさねばなりません。自分の最良だけで自由な時間に働くスタイルはほぼ確立できておりません。
ただし、PJ内で長時間働くことを推奨している人がいなかったので、無茶な働き方を強制させられることは、(運が良いのか?)ありませんでした。
割り切ってしまう覚悟を持って、ほぼ定時帰りを実現できています。

フリーランスと会社員の働き方のスタンスに違いはあるか?

会社員時代はチームリーダ、プロジェクトリーダとして先陣を切っていかなければなりません。
1次受け会社との予算調整や3次受け会社との要員調整、自社へのPJ見積審議を取るということを自力でこなさなければなりません。売上金額や原価率のノルマもあるので、プレッシャーも強く、自分の時間を犠牲にしても仕事・会社に身を捧げる気持ちで働いていました。
私自身、社畜だったと思います。自分は人間関係さえ良ければ、長時間働いても鬱になることはないという間違った考えに固執していました。鬱になるのは本人の気持ちの問題で、周囲だけでなく本人自身にも原因があるという偏見を持っていました。
自分がパニック障害になったので、自分でコントロールできないものなのだと改めて考え直すに至りました。

フリーランスとして働きはじめましたが、正直上記の正社員時代の仕事スタンスからかけ離れていると感じています。
特に手を抜いている気持ちは無いように心がけておりますが、心のどこかでPJとの距離感を感じて仕事している自分がいることに気が付きます。どこかしら冷めているのかもしれません。
まだ鬱状態が続いているのかもしれませんが、仕事のスタンスは明らかに異なってきています。自分が無理して仕事をするのではなく、契約の範囲内で可能な限り従事するというスタンスになりました。やっと普通な状態で仕事できるようになったと言えるのかもしれません。

フリーランスなんだから時間をもっと有効に

遅くまで仕事する事が無く、まっすぐ家に帰る事ができるようになりました。
家で家族と過ごす時間が増えたことも喜ばしいのですが、だらだら過ごしてしまいがちなところを引き締めて、
家でもできる仕事や勉強の時間を増やしていきたいなと思っています。
スキルの切り売りで働いていると精神的に疲弊します。
自分の仕事に幅をもたせ、常駐型フリーランスを卒業して、将来やりたい「子ども向けのプログラミング塾」を開業するためにも言語開発力はもっと伸ばすためにも、せっかく余裕のできた時間を有効活用できるようにしたいですね。
まずはgoogleカレンダで予約を入れて自分を律していこうと思います。